2020/05/04
THA術後脱臼予防の考え方について講演しました @東京 Jan. 13, 2020
整形外科リハビリテーション学会東京支部主催の股関節シンポジウムで「THA術後脱臼予防の考え方」について講演しました。この日は午前が変形性股関節症のセッションで6演題、午後から大腿骨頚部骨折のセッション6演題のスケジュールとなっていました。
私は午前中のセッションの6演題目で、発表後にディスカッションが行われました。整形外科リハビリテーション学会らしく学術的かつ臨床的で忌憚のないディスカッションが行われました。
THAという手術は変形性股関節症の最終手段の手術です。日本における人工関節手術の中で歴史が最も古く、満足度も他の人工関節手術の中でも比較的高いものだと言われています。その最大の問題点は術後脱臼といっても過言ではありません。最先端の画像解析と動作解析を組み合わせた機器を用いて、患者個々の脱臼肢位を把握する手法もありますが、多くの民間病院にそのような機器は導入されていません。その中で我々理学療法士がどの様に術後脱臼を予防していくべきなのかについてお話させて頂きました。
当日は100名を超える参加者があり、参加された皆さんの臨床に少しでも今回のシンポジウムが役立てられればと感じた1日でした。
All for a smile of patient... by OH!NO!DX
POPULAR POSTS
-
ISHA 2015に向けて抄録を作成して休日を過ごしています。 が、少々疲れてきたので、現実逃避にブログを書いてみます。 今回はmodified Harris Hip Score(mHHS)について modified Harris Hip ScoreはHarris...
-
股関節前部痛を生じる病態として臼蓋形成不全やFemoroacetabular impingement(FAI)、Groin pain syndromeなどが挙げられる。これらの病態には骨盤と大腿骨のアライメント異常が大きく関与しているとの報告が多い。 実際の臨床において股関節...
-
整形外科リハビリテーション学会神戸支部にて「肩関節疾患に対する基礎と臨床」をテーマとしたシンポジウムが開催され、「関節包性拘縮肩に対する機能解剖学的アプローチ〜私の評価〜」と題してシンポジストとして発表してきました。 発表後のパネルディスカッションでは主に腱板断...
-
当日のタイムスケジュール(当日一部変更) 運動器機能解剖学研究所設立5周年記念講演会が2020年12月27日に岐阜市の十六プラザで行われました。緊急事態宣言が発令された中での開催ということで、演者と研究所に関わりが深い一部の方々のみが感染予防対策を万全に行なった上で会場で、400...
-
私には尊敬している整形外科医が3人います。そのお一人が加谷光規先生です。 加谷先生の凄さを一言で表現することは難しいのですが、私の感覚としては「訳の分からないことを言わない医師」です。学術的に素晴らしいことは言うまでもなく、多くの論文をお持ちです。それだけでなく病態解釈が...