第48回日本理学療法学術大会 |
写真左から一志先生、為沢先生、齊藤先生 |
第48回日本理学療法学術大会(平成25年5月24日~26日、名古屋国際会議場)にて当院の一志有香先生が研究報告を口述発表をされました。演題は「膝関節屈曲に伴う中間広筋と外側広筋の筋間における組織弾性変化~ShearWave Elastographyを用いた評価~」で、エラストグラフィーという最新の超音波画像診断装置を用いて、膝関節屈曲に伴う筋の硬さの変化を研究した報告です。人工関節置換術後や前十字靭帯再建術後など膝関節可動域拡大は理学療法を行う上でとても大切です。今回の研究を通して、膝関節可動域制限の要素が大腿外側の筋間に存在することが解りました。
第48回京都病院学会(平成25年6月9日、池坊短期大学)にて当院の為沢一弘先生と齊藤太介先生がそれぞれ症例報告を口述発表をされました。為沢先生の演題は「階段降段時痛が残存した変形性膝関節症の理学療法」で、変形性膝関節症症例によくみられる階段降段時痛(階段を降りるときの膝前部の痛み)の解釈と運動療法について報告されました。齊藤先生の演題は「橈骨頚部骨折における解剖学的解釈」で、橈骨頚部骨折後の肘関節屈伸制限と前腕回内外制限の解釈を解剖学的に考察されました。どちらの症例報告も治療成績は良好で、同じような症状に悩まれている患者さんのリハビリテーションを行う上でも有用な発表でした。
京都下鴨病院 理学療法部では一人一人の患者さんのリハビリテーション治療を通して得られた知見や研究により得られたことを基にさらに治療効果の高い理学療法を提供出来るよう、各理学療法士が研究し、臨床に反映させています。それらの知見を学会で発表することで情報発信し、より多くの患者さんのリハビリテーションに活用して頂けるよう、社会貢献に努めています。
All for a smile of patient...