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2016/04/10

半月板損傷に対する手術療法の是非について

膝半月板損傷は臨床でよく遭遇する疾患です。一般的に手術療法が選択される場合も少なくはありません。

症状としては、膝の引っ掛かり感(catching)、膝折れ(giving way)、疼痛を伴う軋轢音(click, poping)などがあり、関節水腫(いわゆる膝に水が溜まる状態)が出ます。初回の受傷で半月板が損傷しても、小さな損傷の場合には無症状もしくは疼痛のみで特徴的な症状がない場合もあります。受傷を繰り返したり、強いメカニカルストレスが加わることで損傷が進行すると典型的な症状が出てきます。

そもそも半月板は、線維軟骨組織です。機能は膝関節の緩衝機能と荷重の均等化による膝関節の静的・動的安定化と、関節内への栄養供給等の役割を担っているとされています。

正常な半月板の血行は外側1/3にしか存在せず、神経は外側辺縁にしかないとされています。ですから、通常荷重が膝関節にかかっても痛くないわけです。しかし、歩行では荷重量の3倍、階段昇降などでは荷重量の5〜7倍の負荷が膝関節には加わっていますから、加齢とともに変性したり、過度な外力が加わることで断裂したりするわけです。(日本整形外科学会「半月板損傷」パンフレット)

では、「断裂=手術」なのかというと、そうではないと私は考えています。実際には多くの無症候性半月板損傷が存在していることが知られています。(Kornick, J., Trefelner, E., McCarthy, S., et al.: Menis cal abnormalities in the asymptomatic population at MR imaging. Radiology, 177 : 463-465, 1990. )

近年、以下のような報告が立て続けにあり、整形外科医の間でも少なからず話題にはなっています。 

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