札幌の足立外科整形外科に加谷光規先生のところへ手術見学に行って来ました。
今回は私と同僚の為澤一弘先生が担当している患者さんを加谷先生に手術して頂きました。産業医科大学若松病院の内田宗志先生もお越しになられ、さながら日本の股関節鏡二大巨頭による手術を見学させて頂くという機会となりました。
今回の患者さんに対する理学療法では、その限界を感じていたことからこの様な機会となった訳ですが、手術を通して自身が一体どの様な病態と闘っていたのか、理学療法の適応と限界について考えることが出来ました。
昨今、医師や理学療法士の世界では安易に組織間の「癒着」という表現を使用することがある様に思います。今回の手術見学では「癒着」とはどの様な状態なのか、組織間の滑走不全、組織の線維化、組織間の癒着について深く考えることが出来ました。
ハイドロリリース は一体何をしているのか、癒着を剥離するとはどういうことなのか、その中で理学療法士は何が出来て、何が出来ないのか、を今一度考えなければなりません。今回の手術を通して「癒着」は理学療法士では治せないというのが今の私の見解です。臨床の理学療法士が研究したところでは解決し獲ない事柄が含まれいますが、組織の修復過程と併せて病態を把握しつつ日々の臨床に臨まなければなりません。
とても学びの多い手術見学となりました。加谷先生、内田先生には感謝してもし切れない一日となりました。
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