2019/07/26
整形外科リハビリテーション学会京都支部・滋賀支部合同開催 第5回ベーシックセミナー @京都社会福祉会館 15th July, 2019
整形外科リハビリテーション学会京都支部・滋賀支部合同開催 第5回ベーシックセミナーで「変形性膝関節症に対する機能解剖学的評価と治療」と題して講演させて頂きました。
この会は京都、滋賀近郊の若手理学療法士の先生方に機能解剖学に基づいたエビデンスのある理学療法のコンセプトに少しでも廉価に触れて頂けるように毎年開催されています。
企画・運営はすべて整形外科リハビリテーション学会に所属する触診技術検定試験に合格した若手の先生方が行なっています。つまり参加する側も提供する側も若手の先生方で、共に成長して頂くために開催しています。
今年も100名を超える参加者があり、朝10時から夕方4時まで昼食を挟んで5時間に渡り、基本的な触診技術から臨床で効果的な治療実技まで熱気溢れる会となりました。
残念ながら、我々が行なっている機能解剖学・生理学・運動学に基づいた基本的な理学療法はまだまだマイノリティーです。それは多くの知識が必要で、確かな触診技術を背景に治療を展開しているからに他ならないと考えています。多くを勉強し、多くを練習しなければならないということが、そのハードルを高くしているのでしょう。
しかし、私たちの対象が患者さんである以上、その努力は必要不可欠です。何かの手技だけ、単一の方法だけ、簡単な方法だけ、では患者さんはよくなりません。
でも考えてみてください。解剖学も生理学も運動学もすべて養成校の1年次に習うことばかりです。もちろんより患者さんの病態を解釈するためには、詳細な知識が必要ですし、確かな触診技術は一朝一夕には獲得できません。但し、何事においてもそうですが、勉強と努力が必要です。
今回も多くの先生方が参加してくださいました。今回参加された先生方には是非これからも努力を継続して頂きたいと思います。
All for a smile of patient... by OH!NO!DX
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