第28回京都府理学療法士学会に参加しました。
私は、回生病院関節外科センター附属理学療法部 山田英司先生の特別講演「変形性膝関節症に対する保存的理学療法戦略」で座長を務めさせていただきました。
京都下鴨病院から4名が口述発表をしました。
術前からの歩行時痛が残存していた腰部脊柱間狭窄症の一症例 大渕篤樹 先生
関節鏡視下術後に生じた膝前面痛の解釈-外側半月板損傷に対して関節鏡視下縫合術が施行された一症例- 小林駿也 先生
靴脱ぎ動作時に鵞足部痛を認めた症例の理学療法経験 鷲見有香 先生
しゃがみ込み動作時に膝関節後内側部痛を呈した症例の評価と治療-半膜様筋の解剖学的特徴に着目して- 高橋蔵ノ助 先生
どの発表も解剖学に基づいて病態を解釈して、治療成績をだしたといういい内容でした。
特に、小林駿也先生、鷲見有香先生、高橋蔵ノ助先生は今年入職した1年目の先生方です。とても1年目とは思えない堂々とした発表でした。彼らの発表にあたり、先輩として指導した当院理学療法部スタッフの努力には頭が下がります。
当院理学療法部では、1年目の先生方の学術活動の登竜門として、この京都府理学療法士学会での発表を目標としています。
臨床で患者さんと向き合うことは当然として、そこで考え、学び、得られた知見をしっかりと学術の領域で形にすることが、理学療法士としての成長に繋がると考えています。技術だけ、知識だけ、では成長は成し得ません。
我々、臨床家の行う研究は決して派手なものではありません。もちろんノーベル賞のような人類の発展に貢献するような研究でもありません。でも、患者さん一人一人の人生に関わる重要な役割を与えられた職種である以上、コツコツと研究していく必要はあります。
4人の先生方は、今回の発表と準備を含めて多くを学んだことと思います。さらに努力を重ねて、いい臨床家になってもらいたいと思います。
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