人間の創造性は「制限」があることで高まるという研究報告がされたという。
アムステル大学のMarguc Janina氏が
「The Journal of Personality and Social Psychology Vol101(5),Nov,2011,883-901」に発表したそうだ。
The Journal of Personality and Social Psychology |
確かにそうかもしれない。
実際、OH!NO!DXの勤務している病院では、午前中の外来(午前9時から午後1時までの4時間)で多いときには20人近い患者さんを診ている。
単純に1時間当たり5人の患者さんを診なければならないということになる。
これを徒手だけで行うとなると、患者さん1人当たり12分しかないわけで、そこで次回診の予約なんかしていると、実際触るのは10分程度しかないことになる。
徒手だけで運動療法を行うには「時間的制限」があるわけだ。
しかも毎日のように新患さんのリハオーダーが出るので、今目の前で診ている患者さんを確実に良くしていかないと、どんどん担当患者さんが増えて、「自分で自分の首を絞める」ような状態になる。
「制限」がある中で「結果」を出さなければならないということだ。
しかもOH!NO!DXの職場のリハ室は100㎡程度の広さ(治療ベッド9台+2人用プラットホーム1台)の中に理学療法士9名とその担当患者さんが犇めき合っているという状態だから、多いときには狭い空間に30人くらいの人間がいるということになる。
「時間的制限」だけでなく「空間的制限」もある。
そういう環境の中で「結果」を出すためには、否が応にも「工夫」するようになる。
どういう「工夫」が必要か…。
的確な評価に基づく病態把握と、効果的な自主トレ指導ということになる。
つまり徒手操作と遜色のない自主トレが必要だ。
どうしても、っていうところだけ徒手で行い、あとは患者さんに自主トレをしていただく。
「いい自主トレ」は「いいホームエクササイズ」にもなる。
確かに「制限」は「創造性」を豊かにする。
機能解剖に則した「自主トレ」の考案がOH!NO!DXの日々の課題となっている。
大変だが、結果が伴うと単純に嬉しい。
「日々是決戦」
どこかの予備校のようだが、毎日こんな感じで治療に勤しんでいる。
All for a smile of patient... by OH!NO!DX