2010/09/25

理学療法士としての心

OH!NO!DXは整形外科領域の理学療法を得意としている。と、いうか好きです。
整形外科領域の理学療法といえば、一般的なイメージとして関節をコネコネしたり、筋力強化したり…って感じなんだと思います。

もちろんそれは間違いでは無いんですが、同じ理学療法士にも勘違いされている部分は少なくないようで。

リハビリテーションとは全人的復権ということを理念として掲げているわけです。

まぁ大きなテーマなわけですが、そこを考えると『関節や軟部組織だけを診て考えるのはどうか?』という意見が生まれてくるようです。

リハビリテーションが医師の世界のように分科化していくのはどうか?って意見もあります。

正直な所、OH!NO!DXには難しい概念的なことは分かりません。

でも、一つ伝えたいことは、整形外科領域で理学療法を行っている理学療法士が患者さんの人間性を蔑ろにして関節や軟部組織を診ているわけではないということです。

狭い意味でいえば、理学療法の最終目標は、患者さんが元通りの生活を送れるように身体機能を回復するということにあることには異論は無いと思います。

その中に整形外科領域に特化している理学療法士が居てもいいんではないでしょうか?

『そのためには圧倒的な治療技術が必要になる。』…から難しいというなら、それは逃げにしか過ぎないとOH!NO!DXは思います。

そこへ向かって、臨床で、研究で、努力している人をOH!NO!DXは尊敬してやみません。

もちろん魔法使いではありませんから、全てが元通りになるわけではないし、患者さんのモチベーションや心理状況が大きく理学療法に関わることを否定はしませんし、そういうことも大切なことです。

そしてそういうことを臨床で、基礎で、研究している人が居る事を否定もしません。

本質的なことは、そういうお互いの研究を統合できるようなシステムが構築されていないことのように思います。とはいえ、OH!NO!DXには具体的にどうすればいいのかっていうアイディアはありませんが…。

整形外科領域で理学療法を行っている人間は単に関節や軟部組織を診ている、何かあれば筋力強化に走るっていうイメージそのものを払拭していかなければならないのかもしれません。

なぜ患者さんは悩み苦しむのか、それは思わぬ怪我をし、病気をし、今まで当たり前に出来たことが出来なくなるから、もしくは自分の周りの人が当たり前に出来ている事が、自分には出来ないと気付いたときから始まるのではないでしょうか。

誰も怪我をしようと思って怪我はしないし、病気になろうと思って病気にはならないわけです。

そこを元に戻そうとする中に、整形外科領域の治療の一つとして理学療法があると思います。

要素還元的な発想と言う意見もあります。きっと、そうなのでしょう。

だからと言って、患者さんの気持ちや情動を無視して、ただ単に関節をコネコネしているというのは違います。

「すべては患者さんの笑顔のために」なわけです。そのために研究し、発表し、論文を書き、科学としての治療を模索しているんです。

そして今日も全国で、患者治療に汗している理学療法士がいるわけです。

OH!NO!DXは今から名古屋で行われる第19回整形外科リハビリテーション学会学術集会に参加してきます。

患者治療に情熱を持った理学療法士たちの臨床を勉強してきます。

こういうことの積み重ねが理学療法士としての大切な『心』だと思います。

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