2020/05/10
リハノメPTの撮影 @gene, 名古屋 May 10, 2020
不要不急の外出や県外(私の場合は府外)移動の自粛が必要なこの時期に様々なご意見があるとは思いますが、細心の注意を払った上で、自家用車で名古屋の株式会社geneでリハノメPT(理学療法士向けのe-ラーニング)https://www.gene-llc.jp/rehanomept/ の撮影へ伺いました。
理学療法士の卒後教育の在り方について、現状がベストでないことは常々想っているところではありますが、ハンズオンセミナーに一定のニーズや意味があると考えています。しかし、昨今の状況ではその開催が元通りに行われることが難しいと感じています。そんな中、多くのセミナー運営企業がWebinarの開催や今回の様なe-ラーニングを模索しています。
今回の出演依頼に関しては、府外への移動を伴うこともあり、どうするべきか熟慮した結果、オファーを受けることにしました。今回の移動については新幹線での移動も考えましたが、自家用車の使用がよりベターなのではと考えました。車内に消毒用アルコールを携帯し、車外へ出る度に手指消毒をしました。もちろんマスクも着用し、想定出来る感染予防策は全て講じた上での移動となりました。ご批判があることは十分承知していますが、何らかの形で理学療法士の卒後教育に携わることへの使命もあります。
理学療法士が行う治療には徒手操作が伴うことが多い以上、何かの形で治療技術を伝承していく必要があります。本来であれば、勤務先の先輩から後輩へ直接技術指導がなされることがベストなのだと思います。医師の場合はフェローシップのような制度が充実していますが、理学療法士はそうではありません。何らかの形で技術や技術に必要な知識を次世代へ伝承していく術を模索しなければいけません。当然のことながら、私の治療技術が果してベストなものなのかどうかについても疑問がありますが、一定の水準に到達する(少なくとも私程度のところまで)ためには、今後もこのような活動は必要であると考えています。
All for a smile of patient... by OH!NO!DX
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