京都下鴨病院で整形外科の理学療法士をしている小野志操のブログです。
肩関節・肘関節・手関節・股関節・膝関節・足関節・腰背部の術後療法や保存療法、スポーツ障害に対するリハビリテーションを行なっています。
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大腿骨近位部骨折に対する運動療法について講演しました May 22, 2015 @ HORSS〜姫路市勤労会館


姫路整形外科リハビリテーション&スポーツ研究会の今年度第1回目の定例会で「大腿骨近位部骨折に対する運動療法について」講演させて頂きました。

大腿骨近位部骨折は高齢者に多い骨折で、我々セラピストがよく遭遇する疾患の一つです。日本整形外科学会の大腿骨頸部骨折のガイドラインには85歳以上で、骨粗鬆症、認知症がある場合、受傷前の歩行能力の再獲得は困難であるとされています。〜「それは果たして真実なのか?」ということについて実際の症例を供覧しながらお話をさせて頂きました。

私の個人的な見解としては、85歳以上の高齢者で骨粗鬆症があった場合でも、骨接合が良好で、かつ関節面が受傷前と同等に整復されていれば、高度な認知症であっても人格の尖鋭化を伴わなければ、適切な運動療法を提供することで受傷前の歩行能力の獲得は可能であると考えています。

確かにガイドラインは多くのエビデンスを基に作成されているものですから、現実はガイドライン通りだと思います。ただし、そのエビデンスの元となった運動療法は果たして適切だったのか否かについては分かりません。

今回お話させて頂いた内容で一人でも多くの患者さんが受傷前の歩行能力を再獲得されれば、数年後のガイドラインは変化しているかもしれません。

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