2014/11/30

EPochセミナーで講演をしました Nov. 23, 2014 @大阪


EPoch主催のセミナーで「股関節前部痛に対する評価と治療〜股関節唇損傷における保存療法と鏡視下手術後療法の診かたを中心に〜」と題して講演をさせて頂きました。

当院の為沢一弘先生と一志有香先生にも実技講師を務めて頂きました。

講演の中でもお話しましたが、股関節唇損傷に対する運動療法はまだまだ確立されていないのが現状です。私自身が勉強している段階での講演でしたが、現在の私の考え方をお話させて頂きました。

今後は治療成績も含め報告していけるよう研鑽を重ねていきたいと思います。

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2014/11/06

第54回近畿理学療法学術大会に参加しました Nov 3, 2014 @ 大阪国際会議場


股関節フォーラムの翌日は大阪で行われた第54回近畿理学療法学術大会に運動器セッションの座長として参加してきました。

興味深い研究報告と症例報告があり、理学療法士ならではの視点での発表は面白さと更なる発展性を感じる内容が多かったと思います。

大阪医専教員時代の教え子2人の口述発表もあり聴講しました。

洛和会丸太町病院の出口真貴先生がWindswept deformityに対して両側同時TKAが施行された症例に対する治療成績についてと村上整形外科の木村健太郎先生が中学生に対する野球検診からCohort Studyを行い野球少年に多く発生する肘内側部痛と股関節屈曲内転可動域との関連について報告されました。

教え子の発表を聴講して、彼らの成長と多忙な臨床の中での努力に感慨深いものがありました。彼らから刺激をもらい、私も更に努力を続けようと思いました。

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第10回股関節鏡フォーラムに参加しました Nov 2, 2014 @ サンルートプラザ新宿 東京


日本股関節学会学術集会の翌日に開催された第10回股関節鏡フォーラムにも参加しました。学会とは異なり股関節鏡下手術のテクニカルな部分の内容が多く、股関節鏡視下手術のトップクラスのドクターの工夫や考え方を学ぶよい機会となりました。


船橋整形外科病院スポーツ医学センターの土屋明弘先生のご講演では草創期の関節鏡視下手術の大変さを動画でご紹介頂き、ほんの14〜15年前までは手術器具も今ほど充実しておらず、ドクターの先生方のアイディアや工夫でここまで進化してきているんだということを感じました。我々理学療法士もシンプルかつ工夫に富んだ理学療法を行ない進化していく必要を感じました。

関西医科大学の和田孝彦先生のご講演では日本人に多い臼蓋形成不全股とFAIに対する股関節鏡視下手術のReviewを詳細に伺うことができ、股関節鏡視下手術の限界と人工関節に至期間の理学療法のあり方について考えることが出来ました。


産業医大若松病院の錦野匠一先生はAIIS骨形態によるFAI手術後の治療成績についてご発表されました。私自身が注目している部分でのご発表は大変参考になりました。

今回の日股会とフォーラムで多くのことを学び考えることが出来ました。一つ一つ整理して今後の臨床に繋げたいと思います。

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2014/11/05

第41回日本股関節学会学術集会に参加しました Oct 31 - Nov 1, 2014 @ 京王プラザホテル 東京


日本股関節学会学術集会に参加してきました。
今回、日股会に参加した大きな目的の一つはLarson先生の講演を聴くことでした。Larson先生とは今春北九州で行われたAPHAMで面識があり、それ以降いくつか論文を読みましたが、FAIに関する論文や発表を多数されています。特に昨年発表されたAIIS impingementに関する発表は、まさに私が臨床で感じているものを発表されておられ、概念を基にした運動療法は効果的で、改めて是非お話を直接聴きたいと思っていました。講演後にLarson先生に直接質問出来る機会があり、RFについていくつか質問させて頂き、サジェッションを頂くことが出来ました。


言うまでもなく、私が股関節について考えを深めることが出来た最大のきっかけは昨年ISHAでの内田宗志先生との出会いがあったからです。今夏から当院でも内田先生の診療と股関節鏡視下手術が始まり、担当させて頂く症例が増えてきています。股関節鏡視下手術やFAIのいろはを教えて頂いた師匠といえる先生です。

今回の日股会参加のもう一つ目的は、来年ISHAでの発表に向けて考えを深めることです。今回の日股会では初めてリハビリ部門のシンポジウムが行われ、日本の理学療法士の現状を知ることができました。今後さらに臨床を重ねISHA Physio courseでの発表に繋げたいと思います。


今回の日股会ではFAIの診断基準についてシンポジウムが行われ、熱く議論が交わされました。その中で凡その診断基準の方向性が定まり、今後のFAI診断に活かされていくものと思います。


日股会終了後には股関節鏡志士の会(日本の股関節鏡治療をリードする先生達の懇親会)に参加して楽しくも、勉強になりました。このような先生方との繋がりは私にとって本当に財産だと思います。

今回の日股会参加で得たものを今後の臨床と来年のISHAでの発表に繋げたいと思います。

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2014/11/01

シンポジストとして肩関節の関節包性拘縮について発表しました Oct 26, 2014 @神戸総合医療専門学校


整形外科リハビリテーション学会神戸支部にて「肩関節疾患に対する基礎と臨床」をテーマとしたシンポジウムが開催され、「関節包性拘縮肩に対する機能解剖学的アプローチ〜私の評価〜」と題してシンポジストとして発表してきました。

発表後のパネルディスカッションでは主に腱板断裂に対する運動療法に関して討議が行われました。

議論は「腱組織の変性をいかに考慮して運動療法を展開するか」という臨床上とても重要な内容となりました。

腱組織の変性を推察する手掛かりとしての個人的な見解としては、年齢(ただ単に歳がいっているということではなく、どれだけの期間身体を使用しているのかということ)、性別、職業、断裂サイズと脂肪変性が重要であると思います。術後であれば術中所見もここに加わります。

ARCRについては医師の中でも不要論があります。それは無症候性腱板断裂という事実があるからに他なりません。一方で早期にARCRをしなければ断裂サイズが大きくなるとの報告もあります。

無症候性腱板断裂があるということは、徐々に進行する変性断裂では他の筋による代償機能が獲得出来るという解釈が成立するように思います。そして変性断裂に伴う疼痛は腱が断裂したことによるものではなく、骨頭の支点形成不全により関節求心位が保てなくなることで不安定な肩関節運動に起因していると推察できます。

一方、外傷性腱板断裂では急激な組織破綻による炎症と代償機能を獲得する時間経過が伴わないことによる関節不安定性との両方により疼痛が発生していると考えています。

つまり、炎症が沈静化し、代償機能が獲得出来れば多くの腱板断裂は保存療法の適応になるのかもしれません。このように考えるとARCR不要論にも一理あると思います。

しかし、ご本人の努力にも関わらず代償機能が獲得出来ない患者さんがいることも事実です。それを考えるとやはり何らかの外科的治療が必要になる場合があることも否定はできません。

現状での私個人の結論としては、どのような患者さんが代償機能が獲得できないかが分からない以上、一定期間運動療法を行ってみて十分な変化が得られない場合にはARCRは必要ということです。ただし、そこを明確にしていくためにエビデンスを積み重ねていくことが重要です。それが分かれば、この患者さんは保存療法で、この患者さんは手術適応で、という判断が出来るようになりますから。

医師同様、我々理学療法士も研究を積み重ねていく必要があると今回のシンポジウムに参加して改めて考えることが出来ました。


シンポジウム終了後には懇親会が行われ、楽しい時間を過ごすことも出来ました。

これからも関西の整形外科領域のリハビリテーションが発展するように仲間とともに邁進していきたいと思います。

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