京都下鴨病院で整形外科の理学療法士をしている小野志操のブログです。
肩関節・肘関節・手関節・股関節・膝関節・足関節・腰背部の術後療法や保存療法、スポーツ障害に対するリハビリテーションを行なっています。
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肩関節周囲炎に対する運動療法の考え方 〜 エポック主催のセミナーで講演します


エポック主催のセミナーで「肩関節周囲炎に対する運動療法の考え方」について講演させて頂くことになりました。

肩関節周囲炎に対する運動療法で大切なことは、安静時痛・夜間痛・運動時痛を主体とする疼痛をいかに軽減させるかということと、拘縮による可動域制限の改善することの2点であると思います。

痛みがあり、硬くなっている関節を動かしていくことは容易なことではありません。

但し、病態を十分に理解し、炎症過程と解剖に即した理学療法を行うことで一定の治療成績を得ることができます。

肩関節周囲炎だけでなく、理学療法において「すぐに改善する」とか「5分で変化する」などといった「魔法」は存在し得ません。

確かに即時的に大幅に改善することを経験することは私自身もあります。患者さんからは「魔法みたい」とか「神の手」などとお褒めの言葉をいただくこともあります。

でもそれは「そういうことが可能であった病態」という、ただそれだけのことです。

すべての症例で「そういうことが可能」というわけではありません。同じ「拘縮肩」や「肩関節周囲炎」という診断名でもその病態や病期は様々です。

今回の講演では「肩関節周囲炎」における疼痛に対する理解と、肩関節の解剖についてなるべく詳細に解説した上で、できるだけ実技を行いたいと考えています。

Up-to-Dateした内容として、可動域改善に重要な肩甲帯と肩甲上腕関節に対するアプローチとDebyer-Patte変法という手術法の概念に基づく運動療法について説明します。本法の有効性については今年のICSET(国際肩肘療法士学会)で報告するトピックスです。

セミナーへのご参加はエポックホームページからお願い致します。
 http://seminar.ep-och.com/seminar/1817